模擬国連⑨

模擬国連シリーズ第9弾です。今回は春一完結編になってます。これまでのあらすじは以下のリンクからご覧ください。

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さて、前回は会議当日直前までの話をしました。今回はいよいよ春一の会議初回に話が移ります。

なんやかんやありながらもとりあえずできる限りの準備をして、会議当日まで行きつき10時半ごろに春一の会議がスタートしました。会議がスタートしてすぐは上級生たちも緊張していたせいか少しドギマギする部分もありましたが、ほぼ何事もなく会議は進みます。と思っていた矢先、会議中に事件は起こります。

台本通り進めるのがこの春一という会議なのですが、なぜか一部の国が台本と少しずれた行動をしてしまうんですね。でもこれ自体はしょうがないことです。こうなっても大勢に影響は出ないように設計していたのですが、何を思ったのか台本と真逆の行動をとろうとする国が続出…!慌ててディレクが火消しに入りますが上級生だけのライングルは大荒れになってしまいます。

自分からすれば「リハにも来てないのに何やってんだか」という思いでしたが、どうにかこうにか新入生にはばれずに解決し、事なきを得ます。結局このまま表面は何もなかったかのように春一を終えて、後日再調整のミーティングをすることにしました。

ですが、4月15日、台本の再々々調整を行う場に集まったのはわずか10人程度。半分も出席していません。予定があるとはいえリハ含めこの出席率には流石に頭に来ました。その場では落ち着いて建設的に意見を交わし、上手く調整できたと思ったその矢先、会長から信じられないようなラインが届きます。

なんと新規にフロントに対してのおよそ30件を超えるような質問クレームが届いたのです!(もちろん中にはちゃんとした質問もありましたがそれはごく少数…)

しかも一生懸命やってるフロントの仲間へのキツイ意見も多数含まれてました。もう新手のいじめなんてレベルじゃない、ブラック企業もびっくりの量と質です。これをパワハラと言わずして何と言うのかと思ったくらいです。

堪忍袋の緒が完全に切れました。内なる怒りを込めて、そのクレーマーへの返信を徹夜してこなし(もちろん建設的な意見にはしっかりと冷静に返信をしましたよ)、月曜には台本の修正まで行い木曜日には完全版を再々々々配布を行いました。

しかしこれだけやってもクレーマーたちからの労いの言葉は一切なし!!感情あるのか心配になるレベルです。フロントの仲間が「大丈夫?」「ありがとう」という温かい言葉をかけてくれたのとは大違いです…。いじめられても仲間がいるってこんなに心強いんだなと思ってしまったくらいです。しかもクレーマーたちは「返信が怒りっぽい」と反省の色も見せずにさらに追い打ちをかけますがこちらは完全に無視を決め込みます。

そして迎えた2回目。今度は急な体調不良で1回目に出られなかった人も無事に参加でき、自分は2回目にして初めてのフロントとしての仕事をこなします。これまであった苦難に比べると、部屋がいびつで一部の参加者が見えなかったり、プリンターの接続が悪くて印刷に手間取ったりしたことなんて困難のうちにすら入りません。2回目は大きな騒動もなく終えることができ、ようやく春一フロントの仕事は終わりを告げるのでした。よくまああれだけのいじめを受けながら放棄しなかったなと自分で自分を褒めたい気持ちでした。

後日談ですが、その当時新入生だった人に春一の感想を聞くと台本のことにも気づいておらず、満足してくれていたみたいなのでフロントとしては一安心しました。会議後にフロントの仲間とご飯を一緒に食べたのもいい思い出です。いまだにあのクレーマー陣に対しては怒りが収まりませんが…

さて、とにもかくにもこれで春一編は終わりです。次回は次の内容に入る前に「模擬国連⑦」で言及した「大事件」について書いていきたいと思います。