相性

世の中、どんなものであれ「相性」というものが存在する。これはどんなに数学が発展しようと、天才的な人が確率論を体系化しようと今後ずっと存在し続けるだろう。

我々一般の人でも相性の良し悪しというものがあり、それはスポーツの世界でも例外ではない。

先日阪神相手に0-1での勝利をおさめたが、あれも東京ドームやハマスタなら99%負けていただろう。これも相性の1つだろう。阪神ファンには申し訳ないが、打線が弱いチーム相手には相性がいいのだ。

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さて昨日のヤクルト戦である。

中日はいつもと変わらぬオーダーで試合に臨む。

対してヤクルトは1番に廣岡を抜擢し、前回のロメロとの好相性にかけた。

試合開始していきなりの大ピンチをロメロが防いだその裏、1番大島が2塁打で出塁。

しかしここで2番京田が初球を簡単に打ち上げあっさり1死2塁…

この直後に夏男・福田の一発が出たからよかったものの、上位相手なら完全に流れを持っていかれかねない攻撃だった。

その後も京田はいつになく精彩を欠いた打席を続ける。

坂本のような2番ならともかく、京田のような2番なら粘ったり、出塁したり、進塁打を打ったりするのが役目なはずだが…

5打席で11球、乱調気味の石山からの四球だけ、しかも無死2塁でポップフライと1死1塁でゲッツーのおまけつきときては少々叩かれてしまうのも無理はない。

ましてや対ヤクルトでは直倫という絶対的な燕キラーがいて、その直倫が代打で値千金の2点タイムリを放ったのだから相性は馬鹿にできない。

ヤクルトの先発が左の山田だった、そして京田が広島3連戦からヒットが出てないということも鑑みれば2番ショート直倫という選択も十分可能だった。

そもそも現時点では京田に2番をさせるというのが重荷過ぎる。3歳児にいきなり自分の名前を漢字で書きなさいというのが無理難題であるように今の京田の打撃はがむしゃらに打ちに行くことが多く、中日ファンの求める2番バッターにはふさわしくない。(これでも去年、一昨年に比べればかなり成長したと思うが)

特に中日ファン「2番ショート井端」という2番タイプの超逸材、史上最高峰を目にしてきただけに京田に対してもかなり無茶ぶりが多い。

彼に井端さんの役割を求めるのはまだまだハードルが高い。

もちろん彼の身体能力やここ1年の成長を見れば将来井端さん以上になる可能性は高いが、そのためには彼に深く野球について教えるコーチが不可欠である。

つまるところ、来シーズンの井端コーチ就任が京田の更なるレベルアップには必須であり、奥川君や石川君がドラフトで取れるかどうかよりも中日の今後を左右するであろう事項であるので中日のフロント陣に是非ともお願いしたいところだ。