模擬国連⑧

模擬国連シリーズ第8弾です。まだまだ終わりは見えませんが、頑張って続けていきます。

今までのあらすじを知りたい人は以下のリンクから読んでください。

wdg30.hatenablog.com

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今回は4月1日の新歓初日からの出来事について話していこうと思います。

前回も述べた通り、4月1日は大学の新歓が一斉解禁になる日です。(もちろん中には事前に少しスタートさせている団体もあります。模擬国連も例外ではありません。)

入学式と重なる4月1日,2日は特に忙しい日となります。キャンパス内は人であふれかえり、スーツ姿の新入生と私服の上級生が入り乱れ、あちこちで呼びかけが行われるというはたから見れば狂気の沙汰ですが、やってる当人たちは本気です。

模擬国連の新歓ブースにもたくさんの新入生が押しかけ、我々上級生が色々と話をしてサークルの勧誘をしていきます。そしてまずは新入生に模擬国連の良さや学べることを力説して、この後にある説明会や体験の活動に来てもらうのです。

自分たち春一のフロントは当然この新歓の業務もこなしながら、春一のフロントとしての台本の最終調整や新入生用の小冊子の作成なども行っていました。この間もかなり色々苦労したのですがそれはここでは割愛させていただきます。そしていよいよ1回目の会議前日となった4月7日になりますがこの1日が想像を絶するような長さの1日だったのです。

この日に新歓としての活動はなかったので、自分は朝から春一の作業を行っていました。会議に不可欠な国旗の入った名札の印刷をするのにまずは一苦労…。なぜかプリンターは動かず、動いたと思いきやインク切れで家電量販店までインクカートリッジを買いに行くことに…。さらには名札を入れるケースもなぜか不足していることが発覚し、近くのホームセンターで買い足しにでかけます。この時点ですでに疲労困憊…orz

そして夕方に帰路についた時でした。上級生の参加者の1人から体調を前日から崩してドクターストップがかかり会議に出られないという連絡を受けたのです。この時の絶望感は言葉では言い表せないほどでした。目の前が真っ暗になるとはまさにこのことです。

「なんだってこのくそ忙しい前日に…」なんて言葉も吐きたくなりましたが、そこは大人の対応、「なんとかする」と言って電話を終えたものの選択肢はほぼありません。今から新たに上級生の参加を募るのはもう無理、休む人の国を削除するのも台本の大幅改訂を余儀なくされ混乱を生むので不可能、新入生に参加不可の連絡を入れるのはもってのほか。泣きっ面に蜂、四面楚歌、八方ふさがりなんていう言葉が頭をぐるぐる動き回ります。最後の最後にたまたま誘導&写真撮影用に参加してくれる同期がいたので、その人に自分の役職を頼み、自分がデリとして参加者側に回ることにしました。

しかし自分も台本をほとんど作ったとはいえ、まさか自分が出るなんて思わないので今からその人のセリフをしっかり覚え、何とか「役作り」をしなければいけません。この時点で夕方5時半、さらに運の悪いことにいつもなら家で夕飯のはずが、今日に限っては家族一緒に外食で済ますということを聞き、全く時間のない中での調整を余儀なくされます。

さらに事態は動きます。夜7時の段階でこのタイミングで参加者の複数人から「これはおかしい」「辻褄を合わせられない」「何とかしてくれ」というモンスタークレームお願いが一斉にラインに届いたのです。

しかもタイミングが外食するお店にようやく入ろうかというときに。流石に自分も

「は?今頃かよ!」

「台本は3/30に公開してるだろ!!!」

「ふざけんじゃねぇ!!!」

という怒りを込めてラインの対応をしたくなりましたが、そこの爆発は最小限にとどめ、とにかく事態の収拾を優先します。しかしまあ彼らから出てくる不満の数々がホントになんで今更なんだよというものが多すぎてほぼ諦めモードもはやもう陰湿ないじめなんじゃないかと真剣に思うくらいには疲れました。

家族との夕食すらまともに楽しめず、疲れも取れないまま夜の10時ごろにようやく何とか投げやりで一定の解決をします。「本来ならこの質問対応はディレクがすべきなのでは」という思いもありましたが、そこで一緒に頑張ってきた仲間を責めるなんてことはしません。ともかくクレーマー(じゃなくて、いじめっ子)参加者からとの応答を経てようやく自分の「役作り」に入ったのが夜の24時。明日(というか今日)は朝6時起きなのに…

かくしてコンディション的には絶不調で会議当日を迎えるのですが、ここからも色々ありすぎるのでした…。

次回は春一完結編です。少し長くなりましたが最後まで読んでくれてありがとうございます。