オーバーライト
「何が足りないんでしょうねぇ」
ロシアW杯のベスト16でサッカー日本代表が強豪ベルギーに2-3と惜しくも敗れた試合後に西野朗前日本代表監督は言った。最後の最後、残り20分までは2-0で勝っていたうえで逆転負けを喫した末にインタビューで出た言葉だ。
西野監督はチームの勝利・強化に大きく貢献し、2大会ぶりのW杯ベスト16を成し遂げているだけにホントに少しの差で負けて終わりというのは物悲しかった。
さて本題に入ろう。
昨日9月30日、消費税が8%である最終日に阪神vs中日という2019年のペナントレース最終戦が行われた。この試合を勝てば3位でのCS進出が決まる阪神と大野雄大の最優秀防御率&10勝目がかかる中日、ともに負けられない戦いであった。
結果は3-0と中日は阪神に完敗し、阪神のCS進出が決まった。中日の大野雄大は3回1/3を投げた時点で交代を言い渡され、10勝目こそつかめなかったものの最優秀防御率という念願の初タイトルを獲得したことに安堵した中日ファンも多かった。
しかし、甲子園2連敗を喫したことで中日は4位になれず3年連続の5位に終わってしまったという事実は存在しており、シーズン中にはいい流れがありながらもいまいち乗り切れずに143試合目が終わってしまった感は否めない。いくら2014年以来の1桁借金で済んだ(これだけでもこの6年の暗黒ぶりがわかるだろう)とはいっても、この結果に満足する中日ファンはいないし、さらに上を目指せる個々人の能力があるだけに非常にもったいない結果であった。
そこで与田監督のシーズン終了後の言葉である。
この言葉が敗戦直後に出るのだから、なかなかの熱い信念の持ち主である。去年のちょうど今頃、与田さんに監督を依頼した球団の慧眼に感謝したい。
打撃陣は最多安打の大島を含めて12球団でも有数の打率を誇り、投手陣は序盤こそバタついたものの後半は鉄壁のリリーフ陣を完成させ、守備はUZRが12球団ダントツ1位で守備率は新記録を作り出すほどのまさに「アリの這い出る隙間もない」状態。
しかしこれでも勝てなかった。
ここが今の中日ドラゴンズの恐ろしいところである。まさに前述した西野さんの「何が足りないんでしょうねぇ」状態である。この問題点は与田監督が談話で言っていた「勝負強さ」に起因するものもあるだろうし、もしかしたら別のところに問題が隠れているかもしれない。それを探すのは秋のキャンプでの必須事項であるし、弱点を克服するために万全のコーチ陣は必要不可欠である。(現状の新入閣コーチの情報を見る限り不安しかないが…orz)
今年1年で得たものは多い。ここでいちいち言及するには時間もスペースもないので割愛させていただくが、シーズン通して試合を見てきた、数年間継続して試合を見てきた中日ファンならすぐにいくつかは思い浮かべられるだろう。この得たものをさらに成長させることができれば今シーズンの記録を「上書き」できる日もそう遠くはないはずだ。
来シーズンの中日の優勝を願ってシーズン中の試合に関するブログは締めたいと思います。
明日からもオフシーズンの話題に関して色々と書いていくので、今後ともよろしくお願いします。