模擬国連⑥
模擬国連シリーズ第6弾です。
前回で1年生の時の話は終わったので今日からは2年生の時の話に入ります。
かくかくしかじか研究統括になった自分でしたが、先代の研究統括の方の名前すらあやふやであり、ましてやその仕事なんて1年生の時には知るはずもなかったので、2年生の最初の段階では具体的に何をすればいいのかほぼ全くわかってませんでした。
(注:研究統括になる際に「引き継ぎ書」というものを先輩から渡されました。とてもハイクオリティなのでわかりやすかったのですが、如何せん自分に模擬国連の知識だとか前提だとかそういうものが全くなかったので途方に暮れていたのです。)
しかし2年生に入るや否や仕事は否応なく入ってきます。
まず最初の会議となる強化会議というものが2月にあります。
当然その準備をしなきゃいけないのですが、なんせ模擬国連始めて1年ですし、しかもまともな会議経験は5個と、ルール(以下「プロシージャ」と呼びます)や国連組織自体にも疎い自分としては苦痛でしかありません。
しかも助言を求めてくるのは自分よりも会議経験豊富なディレク(先日出てきた関西大会でディレクを務めた方です)なので、超高度なことを聞かれ、当たり障りのないことしか答えられないという現実…
この時には
「なんで俺より模擬国連のことに詳しいあなたが実質ずぶの素人の俺にあなたがわからないことを聞いてくるんや、答えられるわけないだろ」
とか思ってました。まあ事実ですからしょうがないです。
そしてなんやかんやしていると今度は自分に会議の作成者側(以下「フロント」と呼びます)にならないかというお誘いが来ます。その会議とは春の1日体験会議(以下「春一」です)という会議で、新歓にとってとても大事な会議になるので、ここで自分が渋って時間が無駄に過ぎるのは良くないという判断でフロント入りしました。
(余談ですが、この時点で春一の進捗が遅く、心配していたこともあってのフロント入り決断でした。そしてこの心配が後々的中するのです。)
これで同時に2つの仕事を抱えることになり、すでにパンク状態になります。
そしてタイミングというのは上手くいかない時にはとことん上手くいかないものです。
新歓会議という文字通り1年生に新歓をするための会議の大まかな企画書も同時に飛んできて、さあ大変です。
もはやもう破裂寸前ですが、この時期になると強化会議のほうが終わっていたので、何とか決壊せずに持ちこたえます。
上手く新歓会議の企画書をやり過ごしたところで、強化会議に自分も大使(デリゲイツ、以下「デリ」とします)として出るので、その準備に追われます。このころはただひたすら時間がありませんでした。
さてその強化会議当日でまた事件が起こるのです…
事件が起きたのは2泊3日の合宿の2日目でした。
会議も大詰めとなり、最後の投票を残すのみということになったのですが、投票行動そのものや、投票にかけられる文書のルールが複雑すぎてその場にいた誰にも正解がわからなかったためにラストを残して議場は大混乱になってしまいます。
自分ももちろん何とか対処しようと心がけたのですが、模擬国連を高校からやっている猛者ですら対処不能な案件です、歯が立つわけもなくただただあたふたしているだけでした。
この一件は関西の先輩方に同期が色々聞いてなんとなく解決されたようになりましたが、自分としてはほぼ何もわかってませんでした。
この時点で「自分が研究統括である意味なんかないやろ…」と強く思うようになり、強化会議が終わったどこかのタイミングで辞職したいななんてことを思ってました。
まあとりあえず先輩のお力もあり、強化会議を乗り切ると本格的に春一の準備で忙しくなります。
ということで今回はここまでにします。次回以降に続きます。