台風の目

本日9月8日は関東南岸に台風15号が接近していて、JRなどの一部の電車には早くも運休情報が出ているくらい勢力が強いらしい。

台風には必ず「目」という部分が存在し、そこでは風も雲もない一時的な晴れ間が出てくるらしい。この「台風の目」という表現はこの本物のことだけではなく、激動の出来事の中心という意味でも使われるのだ。

そして、現在セリーグの「台風の目」になっているのは我らが中日ドラゴンズである。

まずは9/3~9/5にかけて首位ジャイアンツ相手に敵地で3連勝を飾る。しかも先発が相手のメルセデス、菅野、桜井に対して、22歳山本、21歳小笠原、19歳山本という超未来ローテでの3連勝ということで一気に調子が上向いた。 

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このまさかまさかの3連勝、一番喜んだのは中日ファンだろうが、それに負けず劣らずのDeNAファンの喜びようであった。

DeNAにしてみれば直接対決前に巨人の調子をこれだけ落としてくれた中日に感謝カンゲキ雨嵐といったところだっただろう。

そして一昨日、昨日と2位DeNAとのナゴヤドームでの対戦である。

我らが中日ドラゴンズセリーグの優勝争いを面白くするという無粋なことを考えずに、DeNA相手に2連勝。これで5連勝と大型連勝の予感すら感じさせる勝ち方であった。

これに喜んだのは皮肉なことに巨人ファンで、対照的にDeNAファンの顔はナゴヤドームのごとく真っ青に染まってしまった。

特にDeNAは初戦を中日への絶対的キラー・平良に任せての敗戦となった時点で悪寒がしただろう。

3点ビハインドを追いつき、いつもの流れに持っていったとラミレス監督が思ったところで竜の主砲・エルタンケの一発で平良を粉砕し、勝負あり。

又吉のロングリリーフでの好投も光り、平良に通算で初めて負けをつけることに成功した。

2戦目は柳が10勝目をかけて8度目の正直に挑んだ。

初回いきなりロペス・筒香に連続ホームランを浴びる最悪の展開…

しかしこの日は打線のやる気が違った。

初回にエルタンケのタイムリーと阿部の内野ゴロですぐさま同点。

2回には一挙4点を挙げてルーキー上茶谷を今季2度目のKOして流れを完全に中日のものへ。

その後もコツコツ点を取り、柳も最後はバテながらも、細川を三振に抑えたところで「明治大→中日」の大先輩・川上さんのようなガッツポーズで7回3失点でマウンドを降りる。

8,9回としっかり福・岡田が抑えて2か月ぶりの勝利を柳にプレゼントし、この2か月間、柳も中日ファンも待ち望んだ2桁勝利を達成した。

さて本日は左のエース・大野雄大が先発となる。

前日の柳の気迫を受け継いで、勝ちに恵まれない左腕に白星をもたらしてほしいものだ。