竜の魂

昨日・一昨日の連敗で中日ドラゴンズのCS進出は完全に消滅した。

まだシーズンが完全に終わったわけではないので、選手・首脳陣への労いの言葉は書けないが、「よく戦ってくれた、お疲れ様」というのが大多数の中日ファンの率直な気持ちだろう。

土曜日までは「広島戦に2連勝できる!」「今年こそは大逆転でCSだ!!」という考えもあっただけにかなり悔しい敗戦となってしまった。今はどの中日ファンも心の中が空っぽになってしまっているだろう。

だが、よくよく考えてみるとここまでCSの可能性が消えたことに落胆し、どんよりとした気持ちにさせられたシーズンは2014年以降は初めてなのではないだろうか。

思えば去年までは、シーズン終盤のどこかで知らず知らずに没落していき、CSに行ける云々の前にシーズン終了的な雰囲気が漂っていたことがほとんどだったから、CS消滅の負けに対してここまでの悔しさがにじむ試合はあまり記憶していない。

そう思うと今年は昨日の負けで少し意気消沈したところがあったにせよ、今日の試合が終わるその瞬間まではCSを信じることができていたというだけでも大きな成果であり、たとえ順位が去年や一昨年と変わらなかったとしても中身には大きな違いが出ていたと言っても過言ではない。ここに関しては来年以降に如実に成果が表れるだろうからとても楽しみにしたいと思う。

思えば、黄金期と呼ばれた落合政権時代にも3年連続優勝を逃し、しかも宿敵巨人に3連覇を許すという時期があった。(2007年~2009年、2007年はCSで勝ち抜き、結果日本一にもなったけどね)

ただその時にはそれから選手・監督が一層奮起して、2010年・2011年の劇的な2連覇を達成した。川上や福留、ウッズという主力が毎年のように抜けながらもFA戦士和田の奮起や吉見・浅尾の急成長に支えられてこの連覇を成し遂げた。悔しさをとことん味わった後に歓喜の瞬間が来るのは一種のドラゴンズ特有のチーム体質なのかもしれない。

今年は周平・柳の覚醒、大野雄大の復活、加藤や阿部といったニューフェースの活躍、投手陣の再建成功、若い先発陣の台頭、直倫・福田のベテラン勢の奮起等々来年に向けてのポジティブ要素に包まれた1年だった。この流れを来年につなげるためにも残り4試合、休むべき人は休ませながらも戦う姿勢は見せ続けてほしい。

ちなみにタイトルの「竜の魂」というのはファイナルファンタジーに出てくるアビリティの1つで、物理攻撃を受けるとリレイズ(自動復活)するというものらしい。(FFやったことないのでわかんないんです…)今も昔も中日にぴったりだね!